ジュエリーと数の手帖

◇第1話 「風の国のジュエリー」

まだ彼女には会ったことがない。
でもメールから感じとれる軽やかさとそこに綴られている言葉から
愛の人なんだなと直感的に思う。
ネックレスとイヤリングのセットが欲しいとのこと。
ここからして気合いが入ってる(笑)
そんな彼女のコズミック・ナンバーは《5・6・11》。
この数とメールの言葉、あとは彼女の写真からイメージしていく。
オーソドックスで、でもどこか異国の雰囲気が感じられる気品あるものにしたかった。
そのバランスが大事。
するとあるピアスと目が合った。
ふむふむ、この形をブルー系にして、彼女の場合はきっとこれくらいの長さが似合う
だろうな。
すると今度はカメオのヴィンテージパーツと目が合う。
確かにこれを使うとノーブルな感じになって6っぽい。
ネックレスの方が先に出来上がった。
そのイメージに引っ張られながらイヤリングも完成。
でも出来上がってすぐには連絡しない。
手元に置いて熟成させる時間がなぜか必要で・・・。
するといつのまにかプルンと可愛くなっていたりする。
それから連絡すると、たいていは驚きのベストタイミング。
今回もまさにそうだった。

サファイアが連なった留め金にシルバーの本真珠のブルーカメオネックレス。
そして、シャンデリアのようなイヤリング。
風の向こう側にある異国の姫のジュエリーセットのようになった。


* 彼女のコズミック・ナンバー《5・6・11》

5=風、ターコイズ
6=花、紺
11=星、シルバー